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命を守る衣料品

突然ですが、目の前で火災を発見したら、あなたならどうしますか。まず誰もが考えることは逃げることだと思います。それから消すことができそうな小さな火災なら自ら消そうとし、あるいは、とにかく119番に連絡することを考えるかもしれません。そこが外出先ならば単なる野次馬になれるかもしれませんが、自分の家だったりしたら大変です。

身近に起こった火災ならば、もっと深刻な事態も予想されます。目を覚ましたら火災が起こっていた、とか、ストーブを倒してしまい眼前で炎が燃え上がったとか、直接に自分の体に被害が及ぶ場合です。そんな時、普段なら身体を寒さや衝撃から守ってくれる布団や衣服が、たちまち凶器に変わることがあります。それらが燃え上がるのです。

ある統計によれば、住宅火災での年齢別の死者数は高齢者や乳幼児に多く、特に65歳以上の高齢者だけで半数を占めるそうです。また、住宅火災の着火物では布団類が多く、次が衣類だそうです。体が自由に動けば炎も避けられますが、反射神経などが十分でなければ、とっさの火災には、やはり対処しきれないのでしょうか。

燃えにくい繊維製品ー防炎衣料品、というものがあります。よく知られているのがカーテンなどの製品でしょうか。火が移っても燃え広がりにくく、炎や煙も出にくいという安全性を考慮されたユニバーサル商品です。今ではエプロンやパジャマに普通の衣服、シーツや枕カバー、布団カバーなど、さまざまな製品が販売されるようになってきています。

防炎衣料品についてのいろいろな試験も行なわれています。洗濯で縮んだり防炎効果がなくなったり、パジャマがごわごわになったり弱くなったりしたら困るからです。この試験でも一般衣料品とほとんど変わらないことが確かめられています。命を守るための大切な衣料品、こんど購入する時は、少し注意してみてはいかがでしょうか。


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