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1999東京出張記

第3回 初フライト

機内の準備が整ったようで、いよいよ機内へ乗り込む。搭乗口にはスチュワーデスの人や、男性職員の人達が待っていた。
男性職員に車椅子を後ろ向きにされて通路を行くが本当に狭い。
男性職員の人も座席と車椅子がぶつからないように気を使ってくれ「本当に狭くて申しわけありません」と言ってくれる。
座席ナンバー「33」とのこと、向って左側にオレンジ色をしたストレッチャーの簡易ベッド座席が用意され、職員の数人の手を借り車椅子からストレッチャーに移してもらう。

次にストレッチャーへ横になり、胸や足を固定するベルトを締めてもらった。思ったより圧迫感は感じられない。緑色のカーテンが閉められその後に他の乗客達が機内に乗り込んできた。カーテンが閉められているのでゆっくり機内を観察できないが、顔の上には緊急事態に備えて酸素マスクが収納されている場所があった。これを使わずに済んでくれよと心で祈る。

窓の方を見るとブラインドらしきもので閉められているため、外の様子が見れず、手を少し伸ばしてブラインドを開けた。それまで薄暗かった場所に太陽光が入り込み明るくなる。
外を見るためには、左下に顔を向ける必要があるため、決して楽な姿勢とは言えないが、それでも何とか外を見ることができた。その間、他の乗客達の乗り込みが完了したのであろう。あちらこちらから話し声が聞こえてくる。間もなく機内アナウンスがあり日本語と英語で説明されていた、初めて飛行機を利用するのでスチュワーデスの話す英語のイントネーションに興味を抱いていたのだが、聞いてるとマニュアル通りの内容なようで興味が薄れ、その内考え事をしてしまった私は殆ど聞き流してしまう。

いよいよ飛行機が地上滑走を始める。いつ離陸するのか全く知らない私は、ときどき窓の方を見るがあいかわらず滑走路を走っているだけだった。間もなくしたら滑走路の端に着いたらしく一旦停止する。管制塔から離陸許可がでたのであろう。「離陸します」というアナウンスの後、加速しながら離陸上昇しだした。ベルトで身体を固定されるとはいうものの、機首の方向に頭を向けて寝かされているので、ストレッチャーから滑り落ちそうな気がしてならなかったが、何とか大丈夫なようである。ただ、予想を遥かに超えるGが加わっている。離陸開始後、少しの間機体が揺れていた。機内アナウンスで「揺れているが飛行には差し支えない」と説明してくれる。

青森-羽田間の飛行機に何度か乗ったことのある友達に聞いたら、約15分くらいでシートベルトは外せるだろうという情報を得ていたので、その時に一度トイレを済ませばいいだろうと考えていた。離陸開始後約15分くらいで「ポーン、ポーン」とチャイムが鳴ったので、シートベルトを外していいのだと思っていたら、機内アナウンスでその旨を知らせてくれた。カーテンで周囲を敷きられているので、アナウンスだけが頼りだ。その後、機内サービスが始まり飲み物のサービスがあり、スチュワーデスの人がカーテンを開け飲み物はどうですかと言ってくれるが、いかんせん寝たままの状態では少し無理だし、まさか飲ませてくださいともお願いできないので、緊張のため少々喉が乾いて水分補給したかったのだが諦めることにした。

水分補給を諦めトイレをすることに決めた、私からはカーテンで姿は見えないが、寝ている頭の方向にT氏がいるので名前を呼び来てもらう。ベルトを外しトイレをする格好にする。この時は尿を入れるとゼリー状に固まる袋があるので、これを使うことに決めていた。少々難儀しながらも用を済ませホッとした。用を済ませふと窓を見ると雲海の上を飛んでいた。日差しが入り込んでいるためか、少々暑いので寝たままの姿勢でジャケットを脱いだ。羽田にだいぶ近づいたのであろう。チャイムが鳴り着陸態勢にはいるとアナウンスがあった。
高度が下がり東京湾が見えてくると、ホッとしたものだ。
機体は高度を下げ10分遅れで羽田に到着した。寝ているためか着陸時の衝撃は予想以上に感じた。飛行機が完全にとまったのでシートベルトを外し、簡易ベッドの上に座って窓を眺めていた。降りる時は出発時と逆で、私が一番最後に降りることになる。他の乗客は降りてしまったのであろう。T氏がカーテンを開けショートヘアーのスチュワーデスの人と3人で、機内専用の車椅子が来るまで少しばかり会話をすることができた。もう少し話しをしたいなと思っていたら、私の願いも神に届かなかったようで早々と車椅子が運ばれ、車椅子に乗り移してもらいスチュワーデスの人にお礼を言い、お友達になれなくて心残りだったが再会できる日を願って飛行機を後にする。
ご承知の通り今はスチュワーデスと言わず「客室乗務員」と呼ぶのだが、私の単なる好みから「スチュワーデス」と表現させていただいた。

次号へ続く


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