片手でローマ字入力ができるキーボードをご存知だろうか。
わたしも最近知ったのだが、これがなかなか面白い。パッケージに「たった30分でタッチタイピングができる」とあるように、意外に簡単に片手でメールが書けてしまうのだ。
パソコンを使う際にキーボードの操作で苦労している人は多い。障害者や高齢者となれば尚更だ。マウス操作を含めて様々な補助装置、ソフトが開発されているけれど、百人百様の障害に対応するには、まだまだ満足できるものは少ない。
そんな中で、片手で文字を入力できるというこの「iuTAP」という装置、あるいは
12個のキーだけでローマ字入力を可能にした「iuTAP方式」という入力方式は、個人
的にはものすごく有難いものだ。
わたしの左手は動きが悪く、指先での細かい仕事はできないし、過緊張で不随意運動を起こすこともある。また、最近では2次的な障害で肩の痛みや両手先の痺れが起こり、両腕が肩の高さより上に上がらないという症状も現れてきた。
こんな長時間両手を机の上に乗せておくことも苦痛になるわたしには、小型のキーボードを膝上に置いたまま片手で文字を入力できるというスタイルは、非常に魅力的なものに思えてくる。
これは、もちろんわたしだけに限ったことではなく、脳の疾患や事故などで片手の機能を失った人には「iuTAP」は有効な装置になる。さらに、両手の機能をすべて失っている人で、足を使ってパソコンを操作したり、口にくわえたスティックでキーボードを叩いている人には、12個のキーだけでローマ字入力できるという方式は、そのパソコン操作上の労苦をかなり軽減してくれると期待できる。
ついでに言えば、この「iuTAP」と光学マウスなどが合体して、パソコンを操作するバリエーションが増えてくれれば、今よりさらに障害者には便利になるだろうと思う。そんな贅沢な希望さえ言いたくなる装置なのだ。